無資格検査謝罪会見
写真出典 https://www.jiji.com/

こんにちは、Anejo(アネホ)です。

意外かもしれませんが、たまにはこういうシリアスなネタも取り扱っております。笑
さて、突然ですが、最近よくこんな事を聞くようになったと思いますか?

「○○社では、組織ぐるみで不正を長年行って来た」

そして、この問題にどれだけ危機感を感じてますか?


不正はナゼやっちゃいけないのか?

「当たり前でしょ!」って言われそうですが、やっちゃイケナイ理由って言っても、色々ありますよね?


商品についての虚偽報告

これは購入した人が被害を被るワケですから、詐欺にあたります。

例えば、鉄板を使って何か(クルマとか)を作るとき、硬さとか重さとか、耐食性とか、そういう情報(スペック)を元に計算して設計します。

そして試作品が設計通りの性能が出ていると確認が取れれば、量産に移ります。

その時突然、鉄板の供給元が、試作用に供給してたものと違う鉄板を量産用に供給し始めたとします。

クルマメーカーが事前にこの事を知ってて、違う鉄板を使っても問題ないと判断されてれば問題無いですが、怖いのは、メーカーに知らされて無かった場合。

鉄板の供給元からすれば、

「バレなきゃいい」「バレるまでやっちゃえ」

みたいな『ノリ』でやってたとは思いませんが、その鉄板を使ってクルマが作られ、世に出回ってたとしたら?

クルマには、『重要保安部品』という部品があって、もしそれに使われてたとしたとしたら?

設計者は『安全率』といって、鉄板の性能のバラツキや最低最悪な条件を更に超えた状況でも問題無いように考えて設計しますが、その安全率計算でカバーしてる範疇を超えてたらお手上げです。

重要保安部品にそんな粗悪な材質を平気で使ったクルマ、誰が乗りたいですかね?


産地詐称

これも鉄板と同じく許されざる行為ですが、それで被る実被害は鉄板程では無いかもしれませんね。

工業製品の場合、モロに直接安全性に関わって来ますからね。

でも、消費者を欺いてるんですから『不正』ですね。


節税と脱税

社会的に言われてる『不正』と言えば、例えば脱税がありますが、これは『真っ当な』税金を払う義務を果たさない事が、『許されない』ワケです。

多くの人たちが『真っ当な』額の税金を払ってるのに、ある人だけ払ってなかったとしたら、みんな「不公平だ!」って怒りますよね?

でも、サラリーマンにとって、税金って給料所得から受け取る前に『事前に』引き抜かれてるので、節税もクソも無いです。

その辺、自営業の人にとっては節税にも色々な方法が有りますから、その時点で不公平って既に存在するんですよね。笑

更に言うと、節税の範疇を超えてしまう『脱税』だって、物理的には可能ですよね。

この辺の『節税』なのか?『脱税』なのか?はチョット置いといて、『どこまで真っ当な申告をするか?』は個人のさじ加減になります。

節税する感覚の無いサラリーマンから見ると、自営業の人のやってる『節税』自体が「ズルイ」「不公平」で『不正』っぽく写りますよね。笑


個人的な不正

自分のする事ですから、その結果、自分がどういう目に遭っても自分で責任取らないといけないので、歯止めが効きやすいでしょう。

まぁ、

「誰にもバレなきゃいいじゃん」

って言う人も例外的に居るでしょうけど。笑


組織ぐるみの不正

これは『みんなでやる』ものですから、一人当たりの責任の重さも、その責任の所在すらもハッキリしてません。

組織の中で実際に『手を染める』人はすごく悩むでしょうが、その人に

「上役からの命令だ、やれ!」

と言うだけの上司は気楽なもんですよね。

その上司だって、役員クラスから

「社長命令だ、やれ!」

と言われてたり。笑

そういう『絶対服従』を強いる世界ってそこら中にありますよね?

あなたの会社もそんな所無いですか?


正規検査員以外の検査

これも世間を賑わしましたが、何が問題だったんでしょう?

正規検査員じゃ無かったら、何が実質的に問題になるんでしょう?

実は『正規』も『非正規』も、やる事は一緒(検査)だから、非正規の人が検査したクルマの性能が悪いとか、そういう実質的な不具合には、直接繋がらないワケです。

「じゃあ、何も騒ぐ事無かったじゃないか!」

と言われそうですが、そういうもんでしょうか?


決められた事を守らない事の恐ろしさ

「実質問題が無いなら、決められたルールを守らなくてもいい」

という考え方は、けっこう海外で見受ける事がありますが、実質問題が「有るか?」「無いか?」を判断するのは誰ですか?

「ルールはどういった経緯で、どういう目的を以て決められたのか?」

これをホントに理解してる人が判断してるんでしょうか?


守れないルールは見直すべき

ルールは守られるべきです。

そして、守るのが現実的でないというのであれば、現実的なルールに改正されるべきで、時代の移り変わりによってルールが見直されるのは『当たり前』なんです。

例えば『原付の速度制限』が 30km/h というのは皆さんご存知だと思いますが、この 30km/h の根拠は?

昔の原付は性能が低くてあまりスピードが出なかったので、30km/h を制限速度としましたが、今の原付は性能もよく、60km/h だって余裕で出ます。

逆に、一般車両が 50km/h で走ってる道路で、原付だけノロノロ 30km/h で走ってる状況は良く見かけますが、速度差 20km/h って言ったらメチャクチャ危ないです。

原付の制限速度 30km/h なんてサッサと見直すべきですよね?


日本の『絶対的な高品質』のウソ

昔から

「日本人はマジメで、品質への拘りは世界一ぃぃぃ!」

とはよく言われて来ましたが、実際、工業製品を造る海外の現場では「KAIZEN(改善)」なんて日本語がよく飛び交ってます。

でも、鉄鋼会社やクルマメーカーの不正は 30年以上も前に遡って、誰にも見つからず行われてきたワケです。

これでも「日本人はマジメだぁぁぁ!」って言えますか?


個人はマジメでウソを言わない日本人

そうなんです。

日本のクルマメーカーの人達みんな、ホントに絵に描いたようにマジメで、ウソを言いません。

どんな些細なことでも真剣に悩み、自身のベストを尽くしてクルマを開発してます。

なのに、どうして『不正』が行われるんでしょうね?


日本の会社はマジメ?

さて、では会社単位となるとどうなんでしょう?

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」

なんて冗談、昔少し流行ったかも?ですが、まさしくこの『ノリ』なんですよ。

みんな一所懸命頑張って問題解決をしてますが、それでもどうしうてもしょうがない、つまり解決出来ない時もあります。

担当者は最初、一人で抱え込んでしまい、精神的におかしくなってしまったりがザラです。

で、担当者が代わりますが、その人も解決出来ずにおかしくなってしまう。

そんな事やってるうちに時間だけが過ぎてタイムオーバーとなってしまいますが、さてその落とし前はどうしたら良いでしょう?

そこで出て来るのが『ウソ』であり、『不正』です。

個人では必死になって解決しようとしてたのに、会社単位となると急にズルくなります。


喉元過ぎれば。。。

これも厄介ですが、日本で起こってる現実ですね。

昔、リコール隠しやってたカーメーカーが有りましたが、「悔い改めます」と言いつつまたリコール隠しやってましたね。

その時の世論は厳しかったですが、その後も色んなカーメーカーが不正をやって来たという不都合な事実が明るみになってきても、今は皆さん、この問題をどう捉えてますか?

会社が優先してる事が変わらない限り、『不正』をする土壌は変わらないでしょうね。

おそらくどのメーカーも多かれ少なかれ、『不正』は今までやってきたでしょうし、今後もやって行くでしょう。


解決できない問題

いち担当者が個人で背負い込んで必死になって悩んでも解決できなかった問題。

そして代替えの担当者もやはり解決出来ないで精神的に病んでしまうほどの難題。

むしろ、難題というレベルの問題ではなく、『解決不可能』な問題と言うべき。

さて、会社はやはり一丸となって悩み抜き、やっぱり解決できないと判断された時、会社は精神的に病んでしまうんでしょうか?

違いますよね?

会社は『不正』を働いてまでして『精神的に正常を保つ』ワケです。

その時、『不正』に関与する人達は、絶対にバレちゃいけないから、と口裏を合わせるワケです。

もう、とことん、バレないように、です。


フィクサー

その『口裏合わせ』の内容を徹底的に考えるのも人間ですが、そもそもの問題解決をしようと悩んでた人達とは違うタイプの人間です。

もう、ウソをウソで塗り固める為に生まれてきたような、ズルい事を考えるのに長けている人。

そしてそのフィクサーが考えた『ウソ』が、関わりのあったすべての人達に『終始徹底』されます。

そもそもの問題解決をしようと悩んできた、純粋にマジメな人達が、この『ウソ』を平気で受け入れられるものなんでしょうか?


解決しなくていいなら悩まないハズ

そもそもナゼ、いち担当者が精神的に追い込まれるほど悩んでまで解決しようとしたんでしょうか?

それは、解決しないと後々大きな問題に発展するからで、例えば人身事故の原因につながるような、緊急性も危険性もあるような問題だったからです。

担当者は問題の根本原因を探り、対策案を考えますが、例えば量産日程に間に合わなくなるとか、予算を大幅に超えてしまうとか言った、経営的な理由で認められない事があります。

会社の都合ですね。

そこで担当者は更に追い込まれ、会社の都合に合った対策案を探しますが、そんなに都合よく良い案が出て来るものでもなく、その担当者は絶望ののち、精神的に病んでしまいます。

最終的に問題解決のチャンスは失われ、不正がバレないようにする事だけが優先されてしまいます。

そして後日、担当者が悩んだ通り、何かしらの不具合が噴出して不正の全貌が明らかになります。


内部告発

こんな事わかりきってるのに、ナゼその場しのぎの不正を働いて、後日バレて『謝罪する』を繰り返すんでしょうね。

会社が『実直さ』こそが人々の信頼を受け、会社の正常な成長を促すという事を忘れてしまい、浅はかな考えで「魔が差した」みたいな事をしてしまう。

一つには、製造業という業界が、薄利多売の傾向にあり、利益率が低いため、予算が異常に厳しいとか、プロジェクトの日程に全く余裕がないなど、『難しい問題が発生したら即死亡』みたいな状況が多いという事でしょう。

「会社存続のためにはこのプロジェクトでは問題を起こせない」

といった悲痛な背景があって、「魔が差した」になってしまう。

でも、やはり長い目で見ると、これは会社のためにもならないですよね?

だからこそ『内部告発する勇気』は、やはり必要なんだと思うんです。

むしろ、低過ぎる利益率を含め、『問題を発生出来ない』土壌を生むような経営の仕方が問題で、これを解決していかなければ、今後も内緒で『不正』を働く体質は変われないのです。


日本人は忘れっぽい

よく、「人の噂も七十五日」なんて言いますが、ホントに日本人って忘れっぽいというか、許しやすい人種ですね。

まぁ、「罪を憎んで人を憎まず」とも言いますが、『罪を犯す元凶』を直したかどうかもわからず、時間の経過と共に罪を忘れてしまうお国柄ですから、今後も『不正』を防ぐ自浄努力が出来る会社なんて、そう出て来ないでしょう。

でも昔っから言われてきたんですよ、

「日本人はマジメだぁぁぁ!」

よく言えたもんです。笑


まとめ

◆ 日本の製造業では、不正が起こる土壌が出来上がっている。
◆ 一般的に、製造業は利益率が低く、企業の体力に余裕が無いため、不正が起こる。
◆ いち担当者は問題解決を背負い込み、精神的に病む場合も多い。
◆ 会社はその問題を背負い込むのではなく、ごまかす事に心血注ぐ場合が多い。
◆ 不正が起こってもその原因まで深く考えないのが日本人。
◆ だから不正は繰り返される。

こういう『負の連鎖』を断ち切るには、内部告発しか無いと思います。

各社員が会社を監視するようになれば、くだらない不正というその場限りの対策に手を出す事が無くなるでしょう。


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