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こんにちは、Anejo(アネホ)です。

最近、寒気がするな~と思ってたら、インフルエンザ B型でした。苦笑

さて、これだけ寒いと、一部の対象魚を除いて、国内では釣りのオフシーズンですが、ちょっとリッチに海外で釣るという選択肢もあるのでご検討を!

そんなわけで、海外の釣りでは、まず知っておかなければならない『キャッチ・アンド・リリース』について書いていこうと思います。


そもそも『キャッチ・アンド・リリース』って、なに?

簡単に言ってしまえば、

◆ 釣った魚を食べる = キャッチ・アンド・イート
◆ 釣った魚を食べずに逃がす = キャッチ・アンド・リリース

といった、釣った魚の処理法の違いのことです。

え?どっちだっていいじゃないか?笑

まぁまぁそう言わずに続けて読んでください~!


何でせっかく釣った魚を逃がすんだよ?

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写真出典 https://i.ytimg.com/

私も釣り師の端くれ、子供の頃から色んな対象魚を釣ってきましたが、欧米から入ってきたルアーフィッシングなる遊びにカルチャーショックを覚え、今に至ってます。

そして当時(30年くらい前かな)の『ルアーフィッシングのハウツー本』みたいなものでは、『キャッチ・アンド・リリース』を強く勧めてたもんです。

とはいえ、当時の日本のルアーフィッシング(フライフィッシングも含めて)の先駆者達は、お世辞にもちゃんとした理論を以てキャッチ・アンド・リリースを推奨してたわけでは無いと思いますね。笑

まるで文明開化の時の日本みたいに、

「これは西洋の新しい考え方だ、日本の従来のやり方はダメ」

みたいな感じで、キャッチ・アンド・イート派の人達との議論が煮詰まってくると、

「西洋かぶれが何言っとる~!アフォ!」

と言われるのがオチでしたからね。


キャッチ・アンド・リリースが推奨のワケ

そう、キャッチ・アンド・イート派の人達との議論でまずキャッチ・アンド・リリース派の人達が口にする事は、

◆ 食べるなんて可哀想
(食べるなら魚じゃなく肉食ってればいいじゃん?的な発想も)

◆ 釣った魚を全部持って帰ったら魚が居なく成る
(じゃ、逃した魚は生き延びるのか?はよくわかんない)

◆ 西洋式の方がスタイリッシュでカッコイイ
(おぃおぃ、便器の話かい?でも実はホンネだったりする)

おおかたこんなもんだったと思います。


肉食ってろ!みたいな意見について
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写真出典 https://stat.ameba.jp/

まず最初に、何を食べようが個人の自由ですし、そもそも食べられる側からすれば、『殺されて』『食われる』わけです。

でも、一般論としてですが、牛も豚も鶏も、それから魚だって、命の尊さに優劣は付かないはず。

それと、「魚は天然だけど、肉は家畜だから」といううトンデモな理由を言う人も居ますが、「じゃー家畜に命は無いのかぃ?」と問いたいですね。

ホント、食われる身にもなって欲しいもんです。


魚を釣り帰ったら魚が居なくなるみたいな意見について

これは各フィールドによって事情が違って来ると思いますが、少なくともそのフィールドの『適正な個体数』の範囲ってあると思うんですね。

で、その範囲の上限を超えると、だんだんエサの取り合いの競争が激しくなってきて、弱いのは、淘汰されて行ってしまう。

だから上限のキモとなるのは、そのフィールドのエサのキャパと言えますね。

では範囲の下限はどうなんでしょう?

魚の数は少ないのでエサの取り合いの心配は無いにしても、何かの理由で魚が死んだ場合、その魚が産むはずだった卵は産まれず、そのフィールドでのトータルの卵数がその分減ります。

一体、産まれた卵の何 %が次世代を産む親魚になるんでしょうね?

フィールドがあまりにも小規模な場合、極端な話、毎年 1匹も増えてない場所があったとしたら、それは親魚の数が足りて無いって事ですよね?

「自分が食う分だけ持ち帰る」

と、一見わかったような事を言ってる人が居ますが、その魚、ホントに持ち帰って良かったんでしょうか?

もしそのフィールドが豊かで、『自分が食う分』っていうのが何匹か知りませんが、そのフィールドが許容出来る数だったとしたらいいんですが、

「誰が許容出来る数を決めるんだ?」

って事。

もう一つ言えば、

「釣り人は自分だけじゃなくて、何人訪れるか分からない」

って事。

だから、こういうのは公的機関が管理しないとダメなんです。

そのフィールドに訪れる釣り人の人数も、遊漁証の発行数で把握できるし、それによって持ち去られる魚の大きさや匹数も管理出来ます。

そういうのを『バッグリミット』と言いますが、コレが欧米で釣りによる資源枯渇を防いでるキモなんです。

最後に、針に掛かってキズ付いた魚がリリース後に生き残ってるか?ですが、釣った時の魚の扱い方や、そもそもどんな針を使うか?によって、リリース後の生存率が大きく違って来ます。


西洋式の方がカッコイイという意見

まぁ、いまさら和服を着ろと言われても洋服を捨てられるワケでもないですが、西洋のやり方を見習うのはけっこうイイものです。

日本人はどうしても『井の中の蛙』になりがちで、インターネットの国際的普及においても、意識のグローバル化がメチャクチャ立ち遅れてますからね。

先日も知人に

「日本ではこれが非常識なのはわかる、けど、欧米ではこれが常識」

と教えてあげたんですが、

「ここは日本だぜ~」

と、『100年前に言ってろ』的な言葉を返された時、目が点になりましたね。


気をつけろ!絶滅危惧種になる前に!

たしかに、『魚を針にかけて弄んだ』のだから、その魂に敬意を払い、食する、というのもわかります。

でも、先に述べたように、怖いのは

「自分が食う分を持ち帰ったって、問題ないだろ?」

みたいな独りよがりです。

もっと最悪なのは、海釣り師の中で未だに多い、

「こんなに釣れた!」

とか言ってクーラーボックスいっぱいの魚を自慢する人達は、『自分の釣りの資源に与えるインパクト』についてよく考えていただきたいですね。


釣りは格安の趣味か?

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写真出典 https://pixabay.com/

これがね、不況のせいか、旦那さんの趣味にも『奥さんの経済至上主義』が進出してるようですね。笑

どういう意味か?と言うと、一旦釣りに出掛けたら、『掛かったお金の分以上の獲物』を持って来い!と言われるワケです。

つまり、掛かったお金は『投資金』で、獲物は『配当金』なワケですな。

「漁師じゃないんだから、そんな趣味やめちゃえば?」

って言ったら暴言になるかな?笑

釣りがしたかったら、近所の野池や小川でも充分楽しめるし、管理釣り場のほうが安く済むんじゃないかな?

とにかく、『元を取る』みたいな考え方は安っぽいです。


キャッチ・アンド・リリース再考

話がだいぶ違った方向に行ってしまったようですが、上記すべては、キチンとした調査データに基づいたバッグ・リミットをキチンと守られている欧米のお話でした。


バッグリミット

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写真出典 https://cdfwmarine.wordpress.com/

左の画像は米カリフォルニア州の CDFW という機関の発行しているバッグリミット詳細です。

クロマグロ(Bluefin)については、2匹までとなってますね。

ビンナガマグロ(Albacore)については、コンセプション岬の南側だと 10匹、北側だと 25匹と制限されてます。

釣り先進国の欧米(異論のある人は居ると思いますが、あとで説明します)では、釣りをする水域を限定して、その中で

◆ 釣って持ち帰って良い魚種
◆ 釣って持ち帰って良い魚の寸法(上のように規制なしの場合もアリ)
◆ 釣って持ち帰って良い魚の数

といった内容を明確にしています。

これに伴い、殆ど例外なくどの水域でもライセンスが必要となります。

ライセンスには、禁猟区の説明や釣り方の制限など、釣り人が事前に知ってないと拳銃を持った恐~いレンジャーに捕まっちゃうので、まずは釣具屋さんに行ってライセンスを購入、中身をよく読んで、わからない所は釣具屋さんで確認しておきましょう。


釣り先進国!?

とは言え、欧米人は、個人的に思うことですが、やる事がとにかくスケールがデカいですよね。

過去には色んな罪を犯してます。

米国に居たアメリカリョコウバトなんて、昔は 50億羽も居たらしいのに、乱獲で絶滅させてます。

あまりにも空を覆い尽くすように飛んでたので、大砲に散弾銃の弾を入れてぶっ放したなんてウソかホントかわからない話も。。。

クジラが絶滅しそうになったのも、もとはといえば、油だけの目的で欧米人が乱獲したからですし、そういう『負の遺産』を指して揶揄する人も多いでしょう。

でも、彼らのスゴイ所は、そういった『負の遺産』を元に、学ぶ事なんですよ。

彼らのよく口にする言葉、

「Lessens Learned」

かなり意訳が入っちゃいますが、

「失敗を恐れず、失敗を研究し、そこで得た学びを活かしてみる」

って感じでしょうか。

製造業で開発をやってる人なら誰でも知ってる事ですが、漁業従事者がやれる規模のものでもありません。

欧米ではこれを国家など公的機関が真剣に取り組んでる所がスゴイんです。

この違いが

◆ 釣り(漁業)先進国 = 欧米
◆ 釣り(漁業)後進国 = 日本

となってきてしまいます。

先に出てきたバッグリミットは、全てでは無いでしょうが、そういった丹念な調査結果に導かれた数字であって、これを真剣に守らせる土壌が根付いてる。

だから彼らは先進国なんです。


タグ&リリースとは?

読んで字のごとく、『タグを打って、リリースする』ですが、これは魚を資源として捉えた場合、調査作業の基本となってくることです。

もちろん、釣れた時の魚の状態が悪い時は、タグを打つ打たない関係なく、そもそもリリース後に生きながらえられない場合もあるでしょう。

釣れ上がってくる途中で浮き袋が口から出ちゃってたり、ヒドイのになるとサメに食われて『半身』になってしまってたり、釣りで起こるトラブルも様々です。

ところが、実際に

「タグ付きの魚が釣れた」

という報告も有りますし、それはホントに貴重なデータとなります。

釣れ上がった魚の扱い方も改善出来るし、欧米人はこういったデータにマトモに取り組み、体系立てた『キャッチ・アンド・リリース』を推進してます。


針について

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写真出典 https://www.fishingbuddy.com.sg/

ここで針について個人的ですが見解があります。

ルアーフィッシングで使う針は、今でも通常は 3本針をルアーの前後 1個づつ、合計 6個の針がルアーからブラ下がってます。

しかも、バーブ(反し)が付いてるので、刺さったらなかなか抜けません。

この針が前側と後ろ側の両方が刺さってたりすると、抜くのに相当な苦労をするワケで、外すのに四苦八苦してる間に魚をキズ付け、長時間水から上げてるせいで魚は弱り。。。

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写真出典 http://dranker5959.up.seesaa.net/

こういうルアーを使ってる人は、キャッチ・アンド・リリースを語る資格はないと思いますね。

せめて、前後 1本づつで、バーブレス(反しの無い)にすべきです。

一番理想的なのは、1本の針、もしくはフライじゃないでしょうかね。

左の画像のように、微妙にバーブを残す程度だっら、あっけなく抜けてくれます。

釣り上げる前でさえ、あっけなく。。。苦笑


まとめ

◆ キャッチ・アンド・リリースを推奨する理由は、資源保護です。
◆ キープして良い魚の数は、フィールドによって違う
◆ リリース後の生存率を上げるため、バーブレスの針を使う。
◆ リリース後の生存率を上げるため、針の数も極力減らす

どんな状態の魚でもリリースすれば良い、ってワケでもありません。


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