ドラマ_紅白が生まれた日
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視聴サービスアフィリ_020

こんにちは、Anejo(アネホ)です。
このドラマ、かなり面白かったので、主演の松山ケンイチの簡単なプロフィールから、このドラマのネタバレ、そして無料動画まで紹介させていただきます〜!


プロフィール

職業 俳優
本名 松山研一
生年月日 1985年3月5日
出身地 青森県 むつ市
身長 180cm
体重 60kg
血液型 B型
趣味 針金アクセサリー作り、将棋、絵本(構想を練る)サバイバルゲーム、落語鑑賞、ハンティング、プラレール

基本データ

このドラマは、NHK総合テレビで2015年3月21日に放送された特別番組で、終戦からわずか 4ヶ月後である1945年(昭和 20年)の大晦日に NHKで放送された、後の『NHK紅白歌合戦』の前身となったラジオ番組、『紅白音楽試合』の誕生を、番組を発案したディレクターを主人公として描いたドラマです。

ドラマでは GHQの占領下で傷付いた人々に歌声を届けようと奮闘するスタッフや歌手たちによる、悲喜こもごもの人間模様が描かれています。

なお、この番組は 4Kで制作され、神奈川県横浜市の緑山スタジオ・シティ、栃木県などで 2015年1月上旬~下旬まで撮影されました。


キャスト

新藤達也(しんどうたつや):松山ケンイチ
竹下光江(たけしたみつえ): 本田翼(現代、語り:草村礼子)
並木路子(なみきみちこ):miwa
松井志郎(まついしろう):小林隆
古川ロッパ(ふるかわロッパ):六角精児
水の江瀧子(みずのえたきこ):大空祐飛
ジョージ馬淵(ジョージまぶち):星野源
山田孝介(やまだこうすけ):高橋克実
山田佳代子(やまだかよこ):中島ひろ子
菊地信之(きくちのぶゆき):松澤一之
吉村真治(よしむらしんじ):趙珉和
加藤圭介(かとう けいすけ):玉置孝匡
山川浩平(やまかわ こうへい):菊田大輔
アナウンサー 田辺(たなべ):小松和重
ディック・ミネ:遠藤要
市丸(いちまる):原史奈
ベティ稲田(ベティいなだ):泉里香
霧島昇(きりしまのぼる):竹森千人
松原操(まつばらみさお):恒吉梨絵
倉田良平(くらたりょうへい):松永博史
警備員:鈴之助
講談師:一龍斎貞水
ロバーツ:ブレイク・クロフォード
スミス:ボブ・ワーリー
川田正子:石井心愛
村木伸一:山口哲史
村木陽子:石井心咲


スタッフ

制作統括:三鬼一希(NHK)
演出:堀切園健太郎(NHK)
時代考証:天野隆子
英語指導:塩屋孔章
所作指導:西川扇重郎
擬闘:青木哲也
資料提供:松竹、近藤美佐子
撮影協力:茨城県、茨城県高萩市、聖心女子大学
作:尾崎将也
美術:有本弘
音楽:遠藤浩二
技術:佐々木喜昭
音響効果:畑菜穂子
撮影:細野和彦
照明:久慈和好
音声:大宅健司
映像技術:金丸岳生
VFX:釣木沢淳
CG制作:田口健太郎(白組)
美術進行:浅沼道之
記録:阿部格
編集:髙室麻子
ポスプロ協力:ソニーPCL


あらすじ

それでは、あらすじを紹介させていただきます。
(ネタバレ注意です、「面白そう?」と思われたら是非、視聴される事をおススメします!)


2014年の大晦日

雪のちらつく大晦日、一人の老女が『紅白歌合戦』の観覧に来ました。

彼女の手には古い懐中時計。
警備員に向かい、意味不明な話をするその瞳の奥には、懐かしい第 1回『紅白音楽試合』が、まさに始まろうとしているのでした。。。


1945年(昭和 20年)9月

終戦から 3週間後、焼け野原の東京を歩く 1人の男性が居ます。

彼が何処に向かって歩いているのか分かりませんが、焼け野原の中で兄妹が瓦礫の中からラジオを見つけ、その横をジープで GHQが走り去っていきます。

虚無な瞳でそれらを見詰めながら、彼がたどり着いたのは、内幸町放送会館(NHK)。
皆、慌しく働いている様子です。

「新藤じゃないか~!」

職場の人達から迎えられた新藤達也(松山ケンイチ)は以前、この放送会館でディレクターを務めていて、たったいま復員してきたのでした。

そこに竹下光江(本田翼)率いる女子職員たちがやってきます。

どうやら、男性職員の復員を理由に女子職員が退職させられようとしている様ですが、新藤の姿をとらえた光江は、状況を飲み込めて無さそうな彼に、

「ご苦労様でした」

と頭を下げますが、うなだれてしまう新藤でした。
不当な扱いを受けた女子職員は抗議の一環で退職すると言いますが、新藤は

「君たちが辞めることないよ、辞めるなら。。。ぼくが。。。」

と声にならないような声で呼びかけたその時、男性職員たちは新藤と女子職員をそっちのけで部屋から出て行ってしまいます。


GHQ

この日、GHQは、放送を指導する目的で、NHKを接収しようとしていました。

これからは GHQが放送の検閲、指導をするそうです。

「ラジオ放送は民主主義を国民に広める上で、重要な役目を担うものです、我々の指導の元、より良い放送を作っていきましょう。」

そして突如、

「明日までに場所を移動させろ」

と指示を出され、慌てふためく NHK上層部のお偉いさん方。
新藤たちは半分接収され、狭い場所に追いやられてしまいました。


師との再会

新藤が闇市をフラフラ歩いていると、先日、幼い兄妹が拾っていたラジオを発見します。

「新藤じゃないか!」

「先生!」

思いがけず剣道の師の山田孝介(高橋克実)と再会します。
先生も家を無くし、雇われ店主をしているとのこと。

「ラジオ局に戻ったのか?」

「はい」

そして、新藤は先生の寝起きしているバラックにお世話になる事になります。
そこには同じ道場の生徒だった人の子供たちもいました。


ジョージ馬淵

GHQの検閲は細部に及んでましたが、とりわけ日系人の通訳、ジョージ馬淵(星野源)は、見かけがそのまま日本人なだけに、居丈高な物言いが余計に癪に障ります。

忠臣蔵の講談の収録中、馬淵が突然、

「中止してください」

と言います。
もちろん、新藤と吉村真治(趙珉和)はワケが分かりません。

「今後この講談は放送を禁止します。」

急遽、講談の放送禁止を決定、そしてその理由が

「主君の為に命を投げ出して復讐をする、これは民主主義に反する上、暴力を助長するものです。」

と言いがかりをつけてきました。
しかも

「忠臣蔵以外にも、主君への忠義を重視したものは、今後禁止します。」

と、厳しく言い放ちます。
これを発端に、GHQの放送に関する指導が本格的になりました。

「あなたたちは、これまで国民に対して、上から見下す態度で、大衆が何を求めているのか、考えた事がありませんでした。」
「まずは、大衆に目を向けること、それが民主主義への第一歩です。」

馬淵は言いたい放題です。

「あの、背の低いの何者だ?」
「おそらく、二世ですよ。」

当然、新藤たちは、この独裁者のような男の物言いが気に入りません。

「次に、番組の進行には正確さを期し、不規則な放送休止時間を作らないこと。そもそも、放送局の玄関の時計が壊れたままとはどういうことですか?」

もう、徹底的に言われたい放題です。
とは言え、下手に自分の意見を言うのもこれまた怖いのですが、意を決し、意見する人が居ました。

「どうしても予定より早くなったり遅くなったりすることあるし。。。」

しかし馬淵は

「ハンドシグナル!」

と一喝、放送局の全員は早速、馬淵の指導の元、ハンドシグナルの実地訓練を受ける羽目に。。。


ハンドシグナル

まずは『時間を伸ばす』『巻き』の練習から始めます。
全員、必死で早く回します。

そして、スタートの合図『キュー』の練習。
全員、必死で『キュー』をしますが、そこで新藤が目を付けられてしまいます。

「覇気が無い!」
「声が小さい!」
「もっと大きな声で!」

と、何度もやらされますが。。。


これが『民主主義』か?

『婦人の時間』の収録が良い感じで進んだところで、

「このままでは餓死者が1000万人。。。」

と新藤が言った瞬間、

「STOP!」

と、馬淵の声。
戸惑う新藤。。。

「台本が違います、餓死者の話は台本にありません。」

実は、これは新藤が朝刊を読んで勝手に付け加えたものでした。

「台本の通りにやってください、違反した場合、放送停止などの厳しい処分がある事を覚悟してください!」

馬淵の厳しい言葉に、

「すいません」

としか応えられない新藤でした。
そこへ、辞めたはずの光江が声をかけてきます。

「威勢よく啖呵きってやめたくせに。。。何で戻ってきたんだっておっしゃりたいんじゃないですか?」

新藤は慌てて

「そんなこと。。。」

と返すのがやっとです。

「父が結婚しろとうるさいので、アナウンサーの仕事は無いけど雑用ならといわれて戻ってきました。」

と言う光江の前向きさに元気づけられます。
そして光江は、持っていた懐中時計を新藤に手渡します。

「お返しします。」

「いいよ、出征の時、君にあげたんじゃないか。」

新藤は自分が出征した時の情景を思い出すのでした。


歌番組を企画せよ?

そんな折、上司から新しい歌番組の企画の提案を指示されます。

「軍国一辺倒だったものから、楽しい音楽番組を」

との GHQからのお達しだそうです。

「結局、アメリカさんの指示ですか。。。」

「まぁ、そういうことだ」

上司も浮かない様子で応えます。

「しかし、どうして急に?お仕着せの番組しか作らせようとしなかったくせに」

本当に不思議です。

「でも、歌舞伎も浪曲も禁止じゃ、結局無難なクラッシックでもやるしかないんじゃないですか」

「そこを何とか考えられないか?民主主義のシンボルになるような番組を。」

上司も困った様子ですが、黙って聞いていた新藤はもっと深刻な表情でしたが、

「やっぱり同じだ!」

という新藤のつぶやきに反応するメンバー。

「どうした?」

「軍部が GHQに替わっただけで、何の主体性もなく、上から言われた範囲でしか物を考えず。。。」

「それは違う!」

「いや、違わないかもしれない!結局仕事って言うのは、いつだって大して違わないのさ。」

「そういう姿勢が、どっ。。。どれだけの人を。。。死に追いやったか。。。忘れたんですか?」

「戦争で人が死んだのは俺らのせいだって言うんだ!」

「責任の一端はあると言ってるんです!」

「聞き捨てならないな」

新藤は突然、虚ろな足取りで部屋を出て行ってしまいます。
そしていたたまれず足早に建物から出て行く新藤に戸惑う光江の姿が。。。


師匠の言葉

その夜、先生に事の顛末を話す新藤。
しかし

「良い御身分だな」

と言われ、「なんで?」という表情の新藤に、

「市井の人々は、1日1日を必死で生きている、戦争前後では新藤自身、ずいぶん変わってしまった。」

そう言う先生でしたが、それは別に新藤だけで無く、自分自身も同じで、たくさんの教え子たちを戦地に送り出した事を後悔する日々だったのです。


焼け野原

翌日、先生のいる闇市で、店番をしながら周辺を歩いている人達を観察している新藤の姿がありました。

そして同じように、並木路子(miwa)も焼け野原の町を彷徨うように歩いています。
路子は女の子が瓦礫の中で何かを探している姿を見かけ、声を掛けてみます。

女の子は自分のお茶碗を探していると応え、逆に路子に聞いてくるのでした。

「お姉ちゃんは何してるの?」

「人を探しているの。」

「誰?」

会話が続きます。

「お父さんとお兄ちゃんと。。。それと。。。」

「一緒に探してあげようか?」

「ありがとう!」

一方、新藤がせっせと闇市で手伝いをしていると、光江と吉村が新藤を探しに来ました。
そこに居た先生は、新藤が辞表を出してた事を知って驚いてます。

「好きな番組を作れる折角のチャンスじゃないですか」

「そういうことは、資格がある人間がすればいい」

「新藤さんにはその資格が無いって言うんですか?」

光江は新藤を鼓舞しようとあれこれと言葉を繰り出しますが、効果ありません。

「折角生き残ったのに。。。これじゃ。。。」

「生き残ったから、何も出来ないんだよ」

「えっ?」

光江が驚くのを見て、吉村は新藤の気持ちを代弁します。

「あいつはすっかり死ぬ覚悟を決めてたんだよ、でも結局、本土決戦は無いまま戦争は終わった。」
「ヤツの家は、広島県の外れだろ?帰る途中できっと見たはずだ、あの町を。。。」
「あいつは思い返したんだよ、上から言われるまま、戦意高揚のための放送。」
「あいつの心は、ずっと焼け跡を彷徨っているのかもな。。。」

夜になり、焼け跡を歩いている新藤に、向かい側からやってきた男たちが一撃喰らわせ、金目の物を奪って走り去ってしまいました。

痛みで苦しんでる中、何処からか、微かに歌声が聞こえてきます。
新藤は「ハッ!」と起き上がり、歌声の主を探しますが。。。


男女平等!

そして朝帰り。

気まずい雰囲気ですが、先生は気にしてないそぶり。

新藤が顔を洗っていると、兄妹は元気にチャンバラ遊びをしています。

「チャンバラ映画も、GHQに禁止されるそうです。」

「そうか、道場の再開もまだまだ先になりそうだな、今出来る事を、精一杯やるしかねぇか。」

子供たちは相変わらず無邪気にチャンバラをしていますが、お兄ちゃんが妹に

「生意気だぞ女のくせに」

と思わず言うと、妹も負けてません。

「男女平等よ!」

そんなやり取りをみて、何かひらめいた新藤は、先生にお礼を言って慌てて何処かへ走って行きます。
向った先は職場でした。


男女に分かれて勝負する!?

周囲の戸惑いも顧みず、新藤は一心不乱に何かを書いてます。

そこに書かれているのは『紅白歌合戦』でした。

「新しい歌番組です。」

突然の事に、皆、呆然としてます。

「歌手が男女に分かれて、歌って勝敗を決めるという画期的な番組です!」

と熱弁する新藤に、皆が問いかけます。

「どうして男女に分かれる必要があるんだ?」

「分かれちゃいけませんか?」

「なぜ、歌で優劣を競うんだ?」

「競っちゃいけませんか?」

どうも自分の言いたいことがイマイチ理解できない様子のチームの面々に対し、新藤は更にたたみ掛けます。

「これは新しい時代にふさわしい、番組なんです!」

「どういうところが?」

「3Sなんです!」

普段はボソボソと聞こえるか聞こえないかの様な声で話す新藤ですが、突然大きな声で説明をし始めます。

「3Sは、sex、sports、speed の意味で、決して男女差別を助長するための物ではなく、むしろ男女平等であり、sports も自由原理主義を示しています。」
「スポーツのように見ている側がどちらが勝利するのかハラハラドキドキを体感できる事が大事ではないでしょうか?」

すると俄然、やる気満々になったのは光江でした。
新藤のサポートをかってでる事に。

そして早速、企画書を英訳して馬淵に提出するのですが、馬淵は企画書を見て不服な感じのようです。

「お前は日本人だからな」

「いいえ、私はアメリカ人です!」


見切り発進

企画書を出して勢い付いた新藤たちは、覚悟を決めてさっさと行動を開始します。

まず最初に向かったのは、今流行している映画『そよ風』の公開劇場。
そこに登場する並木路子に、「自分たちが作る音楽番組に出演して欲しい」と交渉するためです。

しかし、上映が終わっても、「具合が悪い」と言って、路子は出てきません。
新藤たちは、仕方なく楽屋に行ってマネージャーに相談してみますが、マネージャーは即答で

「無理!」

でした。

新藤と光江は「とりあえず並木さんは置いといて。。。」と、他の出演依頼者との交渉へ奔走します。

まず最初に、司会をお願いする 2人(紅組:水の江瀧子(大空祐飛)、白組:古川ロッパ(六角精児))の所に行きますが、2人とも

「新聞のラジオ欄に自分の名前を先に出せ」

といった無理難題を言い出します。
ところが、困惑する新藤をよそに光江は、

「分かりました」

と、どちらに対しても調子よく答えてしまうのでした。

そしてディック・ミネ(遠藤要)との交渉の時は、

「ついでに自分の恋人、ベティ稲田(泉里香)も出演させろ」

と言われたり、芸者歌手の市丸(原史奈)、レコード会社のお偉方など、ひと癖もふた癖もある人たちとの難しい交渉をして行く中で、新藤は皆が勝敗を気にしている事に気付きます。


『合戦』じゃダメなんだ

そんな中、新藤、光江、そして上司の松井志郎(小林隆)は、馬淵から呼び出され、いきなりダメ出しされてしまいます。

「紅白歌合戦の『合戦』(バトル)の部分が、戦争を連想させる言葉で、今の日本に相応しくない!」

つまらない理由でダメ出しされ、怒り心頭の新藤と馬淵の論戦が始まります。

「この場合の『合戦』はですね、戦いと言うより競い合うという意味です、どうして歌で優劣を競うのが、戦争と結びつくんですか?」

新藤は先手を打ちます。

「闘争心を煽る危険性がある。」

馬淵も敗けてません。

「じゃあお尋ねしますが、スポーツで勝敗を競うのはどうして禁止されないんですか?」

新藤の正論は馬淵を困らせます。

「スポーツで勝敗を競うのは、健全なものだ、何の問題もない。」

馬淵の反論が破綻し始め。。。

「じゃあ、音楽は健全じゃないと言うんですか?」

新藤は王手を掛けます。

「とにかく、この合戦という言葉がいけないと言っているんだ。」

馬淵、完敗です。

「それは命令ですか?」

新藤は追い打ちをかけます。

「ア・ド・バ・イ・ス・だ!」

馬淵もヤケクソになってきました。

「じゃあ、どんな言葉なら問題ないのか、ついでにアドバイスしていただけませんか?」

勝ちを意識して新藤が質問しました。

「スポーツと一緒だったら、『バトル』ではなく、『マッチ』(試合)にしとけばよかった。」

馬淵も負けてません。

「ダメです!あなたはアメリカ人だからお分かりにならないかもしれませんが、日本語には語呂というものがあります、歌試合では語呂が全くよろしくない!」

畳み掛ける新藤に馬淵が切り捨てます。

「そんなことは、この際何でも良い!」

とうとう新藤は立ち上がってしまいます。

「何でも?大衆に受け入れられる番組作りをしろとおっしゃったのはそっちじゃないですか?人々をひきつける上で、題名は大切なものでしょう!」

あまりの正論に馬淵は狼狽しつつ、

「それは、そうだが、だいたい、なんで大晦日なんかにやろうと。。。」

新藤はもう、ゴリ押し!

「あなたも、日本人なら分かるはずだ!」

「だから私は、ア。。。」

馬淵まで立ち上がってしまいました!
しかし新藤の熱弁は止まりません。

「皆が無事に年を越せるか不安でいっぱいの年の瀬に、一時でもそれを忘れて、新しい年を迎えられるように、歌を届けたいんだ!なんであんたにわからないんですか!?」

「わたしはぁ~!ア・メ・リ・カ人だぁぁぁぁぁぁ~!」

必死の思いで言うべき事は言い、「ハッ!」と我に返った馬淵ですが、消え去りそうな小さな声で、申し訳なさそうに、

「I’m sorry sir…」

と言います。

ところが、なんとも言えない空気が漂ってる中、光江が何事もなかったかのように

「じゃあ、『紅白音楽試合』ではどうでしょうか?」

と提案すると、GHQの人達も OKを出してしまう展開に。

しかし条件として、

「全て台本通りに行う」
「アドリブも禁止」
「途中での変更も認めない」

と釘を刺されてしまいますが、新藤はその条件に受けて立つ事を決意します。


魚を焼きながら – 1

新藤と光江が部屋で魚を焼いてます。

『紅白音楽試合』と言うタイトルに若干落ち込み気味の新藤が

「歌合戦の方が語呂が良いのになぁ。。。」

と、未練タップリですが、タイトルが『歌』から『音楽』に変わった事で、歌に拘る事もなくなり、「いろんな音楽を取り入れよう」という事になります。

とその時、部屋で魚を焼いてるので、臭いと煙でクレームが入ってしまうのでした。

光江が川田正子(石井心愛)にもオファーしましょう」と提案しますが、新藤は浮かない表情です。

と言うのも新藤は、小さい子供を戦争の為、国威発揚の為に歌わせていたことに対して負い目を感じていたからなのですが、光江は

「だからこそ、正子に楽しい歌を思い切り歌わせてあげましょう」

と言うのでした。

そして再び並木路子に交渉する 2人でしたが、相変わらず頑なに出演を拒否されてしまいます。

「笑顔であの歌を歌う事が出来ない。」
「映画の中では前にカメラがあるだけだから出来たけど、人前では自分の気持ちを偽って笑顔で歌うことなんて出来ない。」

何故そんな事を言うのかわからない新藤に、路子は歌えない理由を話します。

「東京大空襲の最中、母と逃げていたが、途中川で母が溺れて、助ける事が出来なかった。」
「母とはそれきりで、他の家族の生死もわからない。。。」

彼女は自分を責めて生きていたようですが、そんな辛い状況の路子に、光江は敢えて言うのでした。

「お気持ち、分かります、私も一緒だから。」
「でも、そんな事情を抱えたあなたが、必死で笑顔で歌っているからこそ、あの歌はみんなの心をうつんじゃないでしょうか?辛いのは自分だけじゃない、自分も頑張ろう、って。。。」

突然の光江の告白に新藤は戸惑いの表情を隠せませんが、光江は更に続けます。

「番組はラジオだから表情は聞いてる人にはわからないのだからどんな表情で歌うかはあなたの自由。」
「誰の為に歌うのか、家族のためでも、恋人のためでも、自分のためだって良い。」

ところが路子は、その場から逃げるように出て行ってしまうのでした。


魚を焼きながら – 2

新藤と光江が、今度は屋上で魚を焼いてます。

そして光江は、自分が職場に戻ってきた本当の理由を新藤に話します。
明るく振舞いながらも、「実は父を亡くし、家族を養っていかなければならない」と。

と、そこへ馬淵がやってきました。

またクレームか?と思いきや、「魚の匂いにつられて来た」と言います。

「戦前、小田原に住んでいた時に食べた事があって懐かしい」

という意外な告白に、得も言えぬ親近感を覚え、お裾分けをする 2人。

「その。。。私は。。。」

馬淵が何か言おうとした時、「どうやら並木路子がオファーを OKしたらしい」という情報が入り、すっかり馬淵の存在も忘れて浮かれている 2人に、バツが悪くなった馬淵は、また厳しい口調に戻り、

「台本をさっさと提出しろ!

と言うのでした。


本番当日

そして、いよいよ 12月31日、本番当日がやってきました。

光江が職場に着くと、徹夜で台本を書いていたのでしょう、新藤が寝ていましたが、彼女の気配を感じて「ビクッ!」と飛び起きます。

新藤と光江がスタジオに挨拶に来ると、吉村が川田正子と話しています。
そして新藤たちが正子に挨拶をすると、彼女も嬉しそうに応えるのでした。

総合司会の田辺正晴(小松和重)にも挨拶しました。

どうやら順調に進んでいるかと思ったのも束の間、ここでトラブルが発生します。
紅白 2人の司会者たちが「話が違う!」とゴネ出したのです。

が、その一方で「検閲が無事に終わった」と連絡が入ります。
緊張の中、馬淵から台本を手渡された新藤でしたが、

「この進行通りでお願いします」

と再度、念押しされます。

「もし、違反した場合、もう 2度と番組を作れなくなるかもしれません。」

「わかってます。」

と応え、そそくさとスタジオに戻り、いよいよ本番開始です!
ところが、緊張しすぎた新藤は『キュー』を忘れてしまうのでした。


本番開始!

台本と時間との戦いが始まりました。

まずは順調に進んでいます。

GHQの方もやってきました。

山田先生は、子供たちが見つけたラジオで番組を聴こうと必死です。

そして、川田正子が『汽車ポッポ』を歌っています。

ここで少し時間が押してきました。
吉村たちは司会者に向かって『巻き』のハンドサインで指示を出して調整しています。

そこにお偉いさんが来ましたが、ある程度順調に進んでるのを確認すると、「あとは馬淵たちに任せた」と帰ってしまいました。

と、その入れ違いで入ってきた山川浩平(菊田大輔)が、事件を伝えます。

「ディック・ミネとベティ・稲田が、進駐軍の仕事場からこちらの会場に来れない!」


交渉に走れ!

新藤は必死の思いで何事も無いように振舞おうとしてますが、どう見ても変です。
本来の状況とは裏腹に、必死で『時間を伸ばす』サインを送ってます。

「伸ばす?分かりました」

と司会者、ですが、

「凄く伸ばせ~」

と、さらにサインを送る新藤でしたが、どうしたら良いか困った挙句、「フッ」と思いついたのは、紅白の司会、水の江瀧子と古川ロッパに歌ってもらって、時間を埋め合わせる事でした。

しかし、GHQを説得してから 2人の司会者を説得するような時間の余裕も有りません。
水の江瀧子と古川ロッパの交渉は光江、GHQの交渉は新藤と、役割を分担して同時に行動を開始します。


新藤の闘い

新藤のただならぬ雰囲気に、馬淵も思わず、

「どうしたのか?」

新藤は力なく事情の説明を始めていますが、GHQの人は、

「自分は責任者じゃないから許可のサインはできない」

と、拒否してしまいます。
そこで何とか説得しようと馬淵が働きかけますが、

「確か君はアメリカ人だったよな?」

と言ってどこかに行ってしまいました。

切羽詰まった新藤は馬淵に「サインしてくれ」とお願いしますが、「そんな事出来ない」と言われます。

「やり遂げたいんだ、ちゃんとやり遂げて、皆で新しい年を迎えたいんだ、これまでと違う年を!」


光江の闘い

一方、紅白の司会者に交渉する光江ですが、やはり何だかんだ言われます。
そこで、初めの約束の事がバレてしまい、更にややこしい事に。。。

一旦は取り合ってもらえなくすらなってしまいますが、そこは機転の利く光江です。

「勝敗は、おふたりの歌にかかっているんです。」
「現時点では紅組と白組の点数は僅差です、これは名勝負になりますよ!」

この言葉が功を奏して 2人の司会者も歌うことを納得してくれるのでした。


りんごの唄

幸か不幸か、番組も順調に進んでいるようで、ついに並木路子の出番です。

「きっと。。。どこかで聞いてくれる、そう願って歌います!」

『りんごの唄』が廊下のラジオから流れてます。

しかも、歌っている路子の表情は明るいではないですか!


決死の覚悟

とうとう新藤は「勝手にやる」と決意します。
そんな新藤に対し馬淵も、処分覚悟でサインをしました。

「戦争中、両親が日本人収容所に強制的に入れられ、待遇を少しでも良くする為、私は軍隊に志願した。」
「そこで、アメリカが日本に勝つために、少しでも役立とうと日本人向けのプロパガンダ放送を担当した。」
「すっかりアメリカ人になれた気がしてたが、この歌で泣けるところをみると、私はまだ、日本人なのか?」
「いや、日本人かアメリカ人かなんて、関係ない。」

馬淵にも馬淵なりの辛い境遇と想いが有ったようです。


紅白勝負の行方は?

最後に紅白の司会者の歌も終わり、視聴者の皆もラジオの周りで楽しそうに聴いています。

採点用紙を受け取る新藤、紅組も白組も「自分たちだ」と息を呑んで見守っています。

そして、紙を眺める新藤。

次の瞬間、何を思ったのか、紙を破ってポケットに入れてしまいましす。

そして判断を総合司会に『キュー!』

「勝敗は。。。ラジオをお聴きの皆様のご判断にお任せする事にしましょう」

その瞬間、周囲は「え~っ!」

「どうしたのかな?多分、勝ったのはみんなだ、そんな気がしたんだ。」

経験豊富な総合司会は理解してくれてましたが、納得できないのはレコード会社のお偉方のようです。
そして、またも「大変だ!」と山川が飛び込んできます!


みんなハッピー

新藤たちが玄関に行ってみると、そこには大勢の視聴者たちが押し掛けていました。
どの顔も笑顔にあふれています!

新藤は暗い中、瞳をキラキラ輝かせてこの様子を見ています。

窓辺でその様子を複雑な表情で見る馬淵。

そんな沸き立つ中、紅白の司会者たちが出てきました。

古川ロッパがお迎えの車に乗り込みます。

新藤は「車はロッパさんだけだ」と水の江瀧子に伝えようとしますが、後ろに進駐軍のジープが!
どうやら馬淵が手配してくれたようです。

別れ際の並木路子は笑顔でいっぱいです。
それを見送る新藤と光江の表情も素敵に輝いてます。

そして、昭和21年の朝が明けました。
屋上で朝日を浴びる焼け野原を眺める新藤と光江の所に、馬淵もやってきました。

「ジープを用意してくれたのは、あなたですね。」

「ついでです。」

「ありがとう。」

馬淵の照れ隠しの返事に「やれやれ」といった表情の光江。

「新しい年が来ましたね!」

「ああ、次は絶対に紅白歌合戦でやる!」


平成の時代

笑みを浮かべながら懐かしい懐中時計を眺める光江。
既に会場は誰も居ませんが、そんな中、

「こんなに続くなんてね。」


まとめ

戦後間もない日本が米国(GHQ)に占領されてたという事実は、歴史の教科書や授業では教わりますが、当時どんな苦労が有ったのかは、その時代を生きた人達にしか分からないものだと思います。

このドラマでも描かれてますが、米国は「日本に『民主主義』を教えてあげる」をスローガンに、あらゆる事に干渉してきたようで、果たしてそれが本当に『民主主義』なんでしょうかね?

そして、米国に焼き尽くされた日本、そして全てを失った日本人が明日を生きる為に必要だったのは、『希望』だったんだ、と、そして『歌』の強さが『希望』を湧かせてくれるものだ、と言ってるようでした。

また、GHQで活躍してた日系人も、収容所で暮らす家族の為を思って必死に米国に貢献する、すなわち如何にして米国を優位に持っていくか?を『試されてる悲しい境遇』だという事を見逃すことは出来ません。

しかし、このドラマを作った NHK自体が「そのエピソードから何か学んで欲しいな」と思ったのは私だけでしょうか?

最近は特に『紅白歌合戦』というブランドの威力を借りてふんぞり返ってるような気がしますし、ただ人気の歌手やタレントを呼び集めてるだけのような気もします。

新藤が「男女に分かれて勝負する画期的な番組」と目を輝かせて企画した番組ですが、旧態依然とした番組作りでは、いずれ消えていってしまうかもしれません。

視聴サービスアフィリ_020


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